ミウア闘病記③
発症の原因と反省
エロモナス発症までの経緯から考えて、水槽が掃除を必要とする時期を迎えていたのだと思います。苔による淀み、藍藻の発生、pHの低下。そして、発症後すぐに行ったスポンジフィルターの掃除ではそこそこの目詰まりが起きていました。エロモナスは魚の免疫低下と嫌気性領域の存在によって発症しますので、pH低下によるストレスとスポンジの目詰まりが直接的な原因だったのだと思います。
僕の性格の欠点として、残念なものからは目を背けるというところがありまして、ミウアもその1つでした。若魚の頃に買ってきて、その後2日でメスに背ビレを噛み切られてしまい、立派に育った今でも背ビレが残念な感じになっています。見るたびに落ち込むので、水槽が安定してきて油断していこともあって碌に観察していませんでした。それでもまあ、頭が白くなっていることに気付いたりは出来ていたのですが、病気にかからせてしまうというのは注意が足りていませんでしたね。
このミウアとは長い付き合いになってきて、綺麗に育てることはできませんでしたが愛着が湧いてきています。今回の件では自分で思っていた以上に落ち込みました。今期はミウアの輸入が多く、お金さえ出せば何度でも買いなおすことのできるチャンスに恵まれていましたが、愛着の湧いた個体に変わるものはありませんね。普段は気付くことが出来なくても、死を目前にしたときにその気持ちに気付くことになります。
熱帯魚は犬猫と違って懐いたりしませんが、綺麗な姿を楽しむだけでなく育てる楽しみや愛情をかける楽しみがあると思います。「うちの子がこんなに綺麗に育ったんだよ!」という誇らしさは飼育者にしか味わえないものですよね。個体に対する愛情、大事にしていきたいものです。
次回は治療編です。
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