狭い水槽でペア飼育するときの注意点

前回の記事の補足です。

狭い水槽でのペア飼育だと弱い方が強い方に一日中追い回され、相当のストレスがかかります。

その状態で放っておくと死んでしまいます。

また、アピストはあまりにしつこく虐められたりすると恐怖でパニックになります。

こうなると、少し頭の良い魚なので虐められた相手のことをしばらく覚えてしまいます。

いじめっ子の姿を見るだけで怯えてしまうので、しばらく目に入らない場所に分けてあげる必要があります。

これは、オスがメスを虐める場合に限りません。

メスといえどもアピストの性格はキツイです。

普段はオスより小柄なためにメスの方が追い回されていますが、種類やパワーバランスによってはメスがオスを虐めることがあります。

その際、オスはメスよりも虐められることに弱いような感じがします。

幼魚のうちはそんなことないのですが、体が大きくなって普段威張っているオスはメンタルが打たれ弱いです。

人間もそんなとこありますよね(笑)

虐めがひどくて隔離ボックスを使う場合、虐めてる側を隔離するのが鉄則です。

しかし、ひとたび隔離するとパワーバランスが入れ替わります。

隔離ボックスの中は一見安全な密閉空間ですが、魚の精神的には逃げ場のない不利な状況にあります。

隔離ボックスの外にいる個体は、気が向いたときに中にいる個体を威嚇しに来ます。

いくら威嚇しても反撃されないので、徐々に調子に乗っていき自信を取り戻します。

一方、ボックスの中の個体はやり返したくても手が出せず、休みたいときに隠れて休むことも、逃げることもできません。

気が強く不屈のメンタルをもつ種類はそれでもボックスの中から威嚇し続けますが、多くの場合、隔離期間を長くすれば虐めていた側の気持ちはいづれ挫けると思います。

隔離期間の調整によって、パワーバランスを少し調整することが出来ます。

虐められていた側の体力が戻って隔離を解除すると、再び力比べが始まります。

アピストはファーストコンタクトの時に激しく喧嘩し、どちらの方が強いかをはっきりさせようとします。

ヤンキーみたいです。

このファーストコンタクトでは、どちらも中々引かないと喧嘩が激しくなり、噛み合ったりギリギリの戦いをします。

殺し合いに発展しないようにこの時は目を離さないで、喧嘩がひどくなりすぎた時は横槍を入れて喧嘩を仲裁してあげてください。

力比べではオスが負けることもあります。

そうなると、先ほど述べたオスの打たれ弱さが問題になってくるわけです。

オスが威張り、メスが怯えない程度に追い回されている状態が適切なパワーバランスだと思います。

隔離ボックスに閉じ込めている期間が長すぎる。

他の水槽からメスのいる水槽へオスを連れてきて、まだ新しい環境に馴染めてない。

そういった時のファーストコンタクトではオスが負けることが多いです。

雌雄を別々の水槽で飼育して、メスが産みそうになってからオスを入れる場合は、オスが新しい環境に驚いてるうちに発情したメスに追い回されることとなり危険です。

一度メスを隔離ボックスへ入れてオスが落ち着くまで待つなどの工夫が必要です。

ここらへのことを気を付けて、ペアリングや、オスを隔離ボックスから出す時期を考えています。


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