浮上までの道のり ビタエニアータ
1.親個体をプリプリにする
僕のアピスト飼育歴の中で初めて、親個体を別水槽で太らせてから繁殖に臨みました。
親の体調がしっかりしていると繁殖に対して積極的になり、ペア間の喧嘩が緩和されました。
2.産卵まで待つ
産卵するまで待ってるうちに、夫婦喧嘩が激しくなりました。
繁殖水槽ではろ過バクテリアの関係で沢山餌をあげることが出来なかったので、親個体がだんだん飢えてイライラしてきました。
夫婦喧嘩は給餌のタイミングが一番激しくなる気がします。
アピストの縄張りは、餌と隠れ家の独り占めのためにあるんじゃないでしょうか?
お腹が減ると、オスが餌を独り占めしようとしてメスを縄張りから追い出そうとDVが始まりました。
ぷりぷりしていたはずのメスがげっそりしてきたのでオスを隔離ボックスへ。
繁殖水槽にペアを引っ越してから 2日間で隔離が必要になりました。
逃げ場のない環境で追い回されるストレスはかなりのもののようです。
もともと産卵管は伸び始めていたのですが、オスに追い回されてやつれた時に引っ込んでしまいました。
おそらく、産卵管の伸びはホルモンバランスと結びついていて、ストレスによって抑制されてしまいます。
翌日、メスが復活して隔離ボックスの中のオスに喧嘩を売るようになりました。
もう何日か待つとメスの産卵管が飛び出してきて、そのタイミングでオスを解放しました。
オスとの対面で一度、激しく力比べをしました。
無事にオスが勝ち、翌日か翌々日に産卵しました。
この時にオスが負けてしまうと、オスが逃げ腰になって求愛しなくなります。
発情したメスは、オスがあまりにも誘いに乗ってこないとイライラしてオスを追い回し、怯えたオスはさらに逃げ回ります。
こうなってしまうと、スムーズに繁殖に繋がらないように思います。
3.産卵 浮上
産卵したらオスを抜きました。
水槽サイズが小さいならオスを抜いてしまった方が安心です。
もともと、隔離処置が必要なくらい喧嘩してましたし…
産卵したかどうかは、メスの動きやお腹の凹みで気付くことが出来ます。
メスの黄色は産卵後、徐々に揚がってきます。
稚魚が浮上するとより一層攻撃的になります。
泳ぎ回る稚魚を守るのは大変なんでしょうね(>_<)
産卵から浮上まではオスを抜く以外に特にすることがありません。
バクテリアと水質を安定したままキープするため、産卵前と同じように餌をやります。
(スポンジフィルター主体の場合です。)
産卵は通水のある狭い場所にして、孵化後は泳げない稚魚を密室に連れて行ってかくまう傾向があります。
メスが出入りする場所が移動したりするので、ぜひ観察してみてください。
産卵から一週間ぐらい待ってると稚魚が出てきます(*´ω`*)
こんなに浮上したのは今回が初!
けっこう嬉しい(笑)
こうやれば上手くいくだろうという飼育方法を毎回試しては失敗し、知識をアップデートしてきました。
真剣に考えて出した飼育方法でも、思うように結果の出ないことは何度もあります。
でも、しっかり観察して出した答えならば、それが大きく間違ってることは少なく、大抵はどこか欠けている要素があるのだと思います。
今回は、底床をさらに薄くし、今までよりも親個体の状態を良くしました。
苔は出てるけど綺麗な水槽というもののイメージが自分の中に出来てきた気がします。
(勘違いかもしれません(笑))
次はきっと、ミウアの繁殖も上手くいきそうです(*^^)v
↓クリックお願いします!