Ronnieを目指そう (page 2)

もうそろそろ綺麗なホイグネイを観たい、報われたいと思っていたところに、バキバキに発色したクノベン産のホイグネイの写真をSNSで見てしまいました。

↑ ツイッター:@3Takapistoさんの素晴らしい個体

青が素晴らしいのはもちろんなんですが、腹鰭のレモンイエローが個人的にドストライクでした。

超羨ましい!(笑)

ああ、今ならまだクノベン産買えるな…でも、これ以上アピスト買ってくるとアラウカ産のこと疎かになるな…

もうすぐ単独飼育に切り替えてから半年。

うちの子に対して未だ肌色であることに不満が溜まってきてますが、長く飼育していることで愛着も湧いています。

↑ 2022/1/16

自分の中で答えは出てて、今いるこの子を大事にしなくちゃいけないと。

このアラウカ産も将来的に青くなれるでしょうが、クノベンのような青は出せないと思います。

青さという物差しで比べたら勝てません。

ですが、鱗の黒縁、頭の形、背鰭のギザり、頬の模様などこの魚ならではの特徴も持っています。

沢山の魚を飼育していてしばしば思うことなのですが、飼育者は魚を選べてしまうんですよね。

簡単に可能性を見限って切り捨てることができてしまう。

信じて疑わず、丁寧な飼育を続けることは難しいです。

でも、駄目だと思ったその先に驚きと感動があるんだと思います。


ここでこの記事のタイトルの意味を説明したいと思います。

Mr. Olympiaという世界最高峰のボディビルの大会には、過去にロニー・コールマンという選手がいました。

この選手はボディビルを好きな人なら知らない人はいないというぐらい有名な選手で、歴代最高と言われるチャンピオンです。

しかし、ロニーは遅咲きの選手で、初優勝の年も彼がチャンピオンになると予想していた人はとても少なかったそうです。

彼には同世代にフレックス・ウィーラーというライバルがいます。

フレックスは蛇がうねるような背筋や敷き詰められた腹筋、丸みのある張り出した肩や胸を持ち、まさに天才です。

筋肉のつき方や形というのは天性のものであり、努力では覆せません。

ロニー自身もフレックスのことを天才だと言っていましたし、その才能を羨ましく思うこともあったんじゃないかと思います。

ロニーにも豊かな才能はありました。

人外の筋肉量を搭載しても見た目のバランスが取れる長い手足とハードなトレーニングに耐えうる健康な体、そして、素晴らしいトレーナーやライバルとの出会いなど運にも恵まれていました。

しかし、そのことが周知になったのは諦めず努力を継続した後です。


アクアリウムにおいても、ロニーの努力から学べることがあるんじゃないかと思います。

人を羨ましがっても仕方ないし、 自分自身の代わりは利かない、自分を信じて頑張るしかない。

アクアリウムにおいては、自分の飼う魚を信じることがとても大事だと思います。

僕が宝石ではなく熱帯魚を好きなのは、彼らが驚きと感動をくれるからです。

想像を超えてくれるからです。

根拠のあるものしか信じず、すぐに諦め、簡単に手のひらを返す。

それでは想像通りの結果にしか届かないのではないでしょうか?

人の心に響くものには努力や愛情や献身が必要だと思います。

アクアリウムをやっていると、お金さえ何とかなれば魚の代わりはいくらでも他にいるような気がしてしまいます。

でも、それでは愛情は育めないし、個体の可能性も限界まで引き出せません。

自分自身の代えが効かないように、家族に代わりはいないように、飼育している魚の代わりもいないんだということを自分に分からせたいなという意図の記事でした。

そもそも、F1のこの子、産地云々以前の問題で、うちに来たばかりの親魚よりもまだ色が出ていません。

飼育上の改善点を教わったので、まずはそれを試して親越えを目指したいと思います。

他と比べちゃだめですね。

できる世話をコツコツと継続して、この個体の限界に到達したいです。

目指せロニーコールマン!

(注釈:クノベン産も初めから青かったわけではなく、かなり大切に飼育されてあの発色になってます。自分が飼育できない種類や産地の魚の写真を見せてくれるのは本当にありがたいですね!)

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