ストレスは病気の原因になるのか?
水質の悪化によるストレス。
混泳によるストレス。
魚の病気の原因について言及するとき、つい「ストレス」という言葉を使いがちです。
しかし、ストレスとは何なんでしょうか?
ストレスとは?
ストレスでググってみたところ、心身に対する外的負荷、もしくは負荷に対する心身の反応のことを言うそうです。
この言葉をアクアリウムに使うなら、飼育環境の変化そのものや、変化した飼育環境に対する魚体内の適応反応のことを示しそうですね。
免疫とストレスの関係
魚の環境適応では、体内のイオン濃度の調整や遺伝子の発現などで、目に見える動きはなくとも化学的なエネルギー消費をしています。
環境変化(ストレス)の増加→エネルギー(魚の体力)の消耗
となります。
体力が多いと免疫力も高くなる
今回、免疫力=免疫細胞(T細胞やNK細胞など)と考えることにします。
この免疫細胞も、体内に蓄えてある材料から、エネルギーを消費して生産しています。
ゲームに例えると、
HP(体力)をMP(免疫力)に変換し、MPで病原菌を攻撃しています。
HPの高い個体はMPも高いです。
ストレスによる疲労
環境変化(ストレス)の増加→エネルギー(魚の体力)の消耗
先程書いたように、ストレスは魚のHPを消耗させます。
ストレスが増え過ぎてしまうと、HPが枯渇し、MP(免疫力)に割り振ることができなくなってしまいます。
したがって、病原菌に感染しやすくなります。
まとめ
ストレスは体力を消耗させ、病気を発症する原因になる。
- ストレス=体に対する外的負荷
- 外的負荷に適応するためには体力を消費する。
- 体力の減少→免疫力の減少
- 病原菌からの攻撃もストレスの一つ。
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